高等教育の修学支援新制度がよくわかる!

2020/08/17  |

[保険などのマメ知識61]高等教育の修学支援新制度について
保険などのマメ知識! 今回は高等教育の修学支援新制度についてです!

こんにちは、saintseitaroです。

※いつも訪問していただいてありがとうございます!

前回は、教育資金はいくら必要かについてを掲載しました。
今回は、高等教育の修学支援新制度についてをテーマにしたいと思います。

その前に、前回の掲載内容をまだご覧いただけていない場合は、まずはこちら「教育資金はいくら必要か?がよくわかる!」から参照をお願いします!

それでは、いきます!

日本の教育費に対する公的支出の割合について

前回の「教育資金はいくら必要か?がよくわかる!」でも掲載しましたが、OECD(経済協力開発機構)が2019年9月に発表した調査結果にて、2016年時点の教育支出の公財政支出(公的支出)の割合などが公表されています。要約すると以下の内容となっています。

  1. 日本は世界第3位の経済大国であり、初等教育から高等教育機関に対する生徒・学生一人当たりの年間支出は、OECD加盟国の平均を上回っている。
  2. 高等教育段階の教育支出については、53%が家計負担、17%がその他私的部門によって賄われ、公財政支出(公的支出)が占める割合はわずか31%で、OECD諸国の中で最低水準の国の一つである。
  3. 日本では、高等教育の授業料の高さが懸念が長らく続いており、多くの学生が卒業時に多額の負債を抱える状況。
  4. これに対し政府は、2020年より授業料減免、また給付型奨学金の拡充を行い、低所得者世帯の学生に対する経済的支援を強化する方針である。

※初等教育は小学校、中等教育は中学校・高等学校、高等教育は大学・専門学校を指します。
また、OECD加盟国は2016年時点では35か国で、現在は37か国となっています。

日本は高等教育は十分に普及しており、高等教育修了率も高く、OECD加盟国の平均以上であるが、教育費の公的支出がOECD加盟国の中で最低水準の国の一つとなっています。

これに対する対策として、2020年4月から「高等教育の修学支援新制度」がスタートされています。

高等教育の修学支援新制度について

高等教育の修学支援新制度とは、しっかりとした進路への意識や進学意欲があれば、家庭の経済状況に関わらず、大学、短期大学、高等専門学校、専門学校に進学できるチャンスを確保するための制度で、大きく以下の2つの支援により、大学や専門学校などを安心して学んでいける制度です。

  1. 授業料・入学金の免除または減額(授業料等減免)
  2. 給付型奨学金の支給

支援対象となる学校種について

支援対象となる学校については、大学、短期大学、高等専門学校、専門学校に対して一定の要件を満たした学校が対象で、2020年8月16日時点では、2,812校となります。
内訳は以下のとおりです。

学校種 学校数
国立 大学 82
短期大学 0
高等専門学校 51
専門学校 58
公立 大学 92
短期大学 14
高等専門学校 3
専門学校 157
私立 大学 580
短期大学 286
高等専門学校 3
専門学校 1,486
合計 2,812

※詳しくは、以下のページで確認できます。
支援の対象となる大学・短大・高専・専門学校一覧 高等教育の修学支援新制度:文部科学省
https://www.mext.go.jp/kyufu/support_tg.htm  

支援の対象者について

住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯の学生が対象で、「両親・本人(18歳)・中学生の家族4人世帯」の場合は、以下の「年収の目安」で支援を受けられるかどうか、受けられる場合の支援額の割合いが決まるとのことです。

支援対象者 年収の目安 支援額
住民税非課税世帯の学生 ~270万円 満額
住民税非課税世帯に準ずる世帯の学生 ~300万円 満額の2/3
~380万円 満額の1/3

※実際には多様な形態の家族があり、基準を満たす世帯年収は家族構成や構成員の年齢等により異なるため、支援の対象となるか、対象になる場合どれくらいの支援が受けられるかについては、日本学生支援機構のホームページで大まかに調べることができます。
日本学生支援機構 進学資金シミュレーター
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/oyakudachi/shogakukin-simulator.html  

以下は上記表の支援の概要のイメージです。このイメージも「両親・本人(18歳)・中学生の家族4人世帯」の場合を例にしています。

高等教育の修学支援新制度の支援のイメージ

申込みに係る要件については、以下などの要件が決められています。

  • 日本国籍、法定特別永住者、永住者等又は永住の意思が認められる定住者であること。
  • 高等学校等を卒業してから2年の間までに大学等に入学を認められ、進学した者であって、過去において本制度の支援措置を受けたことがないこと。
  • 保有する資産が一定の水準を超えていないこと(申告による)。

学業などに係る要件については、以下などの要件が決められています。

  • 高校生の時に申し込み・審査が行われる予約採用では、進路指導等において学修意欲の審査や、レポート又は面談により学修意欲を確認する審査などが行われます。
  • 大学などへ進学してから申し込み・審査が行われる在学採用では、入学試験の成績や、学校の成績の審査や、学修計画書の提出を求め、学修の意欲や目的、将来の人生設計等が確認する審査などが行われます。

※詳しくは、以下のページ(PDF)で確認できます。
支援措置の対象となる学生等の認定要件について 高等教育の修学支援新制度:文部科学省
https://www.mext.go.jp/content/20200221-mxt_gakushi01-100001055_5.pdf  

授業料・入学金の免除または減額について

支援の対象となると、大学等に収める授業料または入学金から、免除・減額されます。
昼間制の場合の授業料減免の上限額(年額)と、入学金減免の上限額(一回限りの支給額)は以下のとおりです。

学校種 授業料減免上限額(年額) 入学金減免上限額
(一回限り支給)
大学 国公立 535,800円 282,000円
私立 700,000円 260,000円
短期大学 国公立 390,000円 169,200円
私立 620,000円 250,000円
高等専門学校 国公立 234,600円 84,600円
私立 700,000円 130,000円
専門学校 国公立 166,800円 70,000円
私立 590,000円 160,000円

※住民税非課税世帯に準ずる世帯の学生は、住民税非課税世帯の学生の2/3又は1/3の支援額となります。なお、入学後3か月経過後に申し込みを行った方は「入学金」の免除・減額は受けられません。

給付型奨学金の支給について

学生生活を送るための生活費として、日本学生支援機構(JASSO)から、原則毎月、次の金額が学生の口座に振り込まれます。
昼間制・夜間制の場合の給付型奨学金の月額と年額は以下のとおりです。

学校種 自宅/自宅外 給付額
月額 年額
大学 国公立 自宅 29,200円 350,400円
自宅外 66,700円 800,400円
私立 自宅 38,300円 459,600円
自宅外 75,800円 909,600円
短期大学 国公立 自宅 29,200円 350,400円
自宅外 66,700円 800,400円
私立 自宅 38,300円 459,600円
自宅外 75,800円 909,600円
高等専門学校 国公立 自宅 17,500円 210,000円
自宅外 34,200円 410,400円
私立 自宅 26,700円 320,400円
自宅外 43,300円 519,600円
専門学校 国公立 自宅 29,200円 350,400円
自宅外 66,700円 800,400円
私立 自宅 38,300円 459,600円
自宅外 75,800円 909,600円

※住民税非課税世帯に準ずる世帯の学生は、住民税非課税世帯の学生の2/3又は1/3の支援額となります。

なお、新制度の支援を受けた場合でも、日本学生支援機構(JASSO)の貸与奨学金をあわせて利用することができます。 ただし、この場合、無利子奨学金(第一種奨学金)の貸与月額には上限がありますのでご注意が必要です。※有利子奨学金(第二種奨学金)は、利用月額に制限はありません。
詳しくは、以下のページ(PDF)で確認できます。
(授業料等減免・給付型奨学金(新制度)の支援を受けた場合の無利子奨学金の額の調整) 高等教育の修学支援新制度:文部科学省
https://www.mext.go.jp/kyufu/assets/file/kyoukyu_tyouseigaku.pdf 

手続きのスケジュールについて

令和2年度の申し込み受け付けは、令和2年4月に既に大学・短大・高等専門学校(4・5年次)・専門学校に在学中の方に対してで、後期(秋)の申込みがあります。

申込み
9月~10月中旬ごろ
給付型奨学金の申込みは、在学中の学校で関係書類をもらって、インターネットで日本学生支援機構(JASSO)に申込み。
授業料・入学金の免除または減額の申込みは、在学中の学校で関係書類を受け取り、学校に申込み。
選考結果の通知
12月ごろ
選考結果の通知がJASSOから在学中の学校を通じて学生本人に通知されます。
支援の開始
令和2年12月~
給付型奨学金は12月頃から、毎月、本人の口座に振り込まれます。(10月分から支援されます。)
授業料や入学金の減額または免除は、大学等によって異なるので、大学等の窓口に確認が必要です。(後期分から支援されます。)

令和3年4月、大学などに進学予定の方(高校3年生や高校卒業後2年を経過していない方)で、4月下旬~5月頃の申込みをされていない方については、
令和3年度の前期(春)の申込みで対応可能と思われますが、令和3年度のスケジュールについては確認が必要です。
以下は、令和2年度の前期(春)の申込みを参考にした想定のスケジュールです。

申込み
4月~5月下旬ごろ
給付型奨学金の申込みは、在学中の学校で関係書類をもらって、インターネットで日本学生支援機構(JASSO)に申込み。
授業料・入学金の免除または減額の申込みは、在学中の学校で関係書類を受け取り、学校に申込み。
選考結果の通知
7月ごろ
選考結果の通知がJASSOから在学中の学校を通じて学生本人に通知されます。
支援の開始
令和3年7月~
給付型奨学金は7月頃から、毎月、本人の口座に振り込まれます。(4月分から支援されます。)
授業料や入学金の減額または免除は、大学等によって異なるので、大学等の窓口に確認が必要です。(前期分から支援されます。)

支援を受けるにあたって大切なこと

本制度は、公費による支援であることを踏まえ、大学等の在学中には、その学修の状況に一定の要件が課されます。

支援の打切りの基準について

次のいずれかに該当する場合には直ちに支援を打ち切ることとなっています。

  • 修業年限で卒業できないことが確定した場合
  • 修得単位数が標準の5割以下の場合
  • 出席率が5割以下など学修意欲が著しく低いと大学等が判断した場合
  • 連続して次の警告を受けた場合

上記の「連続して次の警告を受けた場合」とは、以下などの警告の基準も設けられており、この警告を連続で受けた場合も打ち切りとなります。

  • 修得単位数が標準の6割以下の場合
  • GPA(平均成績)等が下位4分の1の場合
  • 出席率が8割以下など学修意欲が低いと大学等が判断した場合

但し、上記のどちらについても、災害、傷病、その他やむを得ない事由がある場合には、打切りや警告の対象になりません。

返還を求められる場合があります。

次に該当する場合には、支援が打切りとなった上で、返還が必要となります。

  • 学業成績が著しく不良な場合(例:出席率が1割以下 など)(災害・傷病等のやむを得ない事由がある場合は除く)
  • 大学等から退学・停学(無期限又は3か月以上の者に限る)の処分を受けた場合
  • 虚偽の申請など不正の手段により支援を受けた場合

支援を受けた場合での必要な教育資金について

前回の「教育資金はいくら必要か?がよくわかる!」でも掲載しましたが、日本政策金融公庫が令和2年3月に、「令和元年度 教育費負担の実態調査結果」を発表しています。

出典元の入学費と1年間の在学費用を在学年数で乗算した合算を、大学における入学費用・在学費用の総額としてまとめると以下のとおりです。

種類 入学費 1年間の在学費用 年数 総額
私立短大 66.9万円 147.8万円 2年 362.5万円
国公立大学 71.4万円 107.0万円 4年 499.4万円
私立大学文系 86.6万円 157.6万円 4年 717.0万円
私立大学理系 84.5万円 184.3万円 4年 821.7万円

大学1年生の4月から授業料・入学金の免除または減額と、給付型奨学金を4年間で支援を受けた場合、国公立大学と、私立大学での総額は以下のとおりです。※給付型奨学金は自宅の場合で計算しています。

学校種 授業料・入学金の免除または減額 給付型奨学金 合計(満額) 満額の2/3 満額の1/3
国公立大学 242.5万円 140.2万円 382.7万円 255.1万円 127.6万円
私立大学 306.0万円 183.8万円 489.8万円 326.5万円 163.3万円

上記の4年間の必要資金と、4年間の支援の総額の差し引きを行い、満額の支援後、2/3での支援後、1/3での支援後の教育資金の必要資金を以下のとおりまとめます。

学校種 満額支援後の必要資金 2/3支援後の必要資金 1/3支援後の必要資金 支援なしの場合の必要資金
国公立大学 116.7万円 244.3万円 371.8万円 499.4万円
私立大学文系 227.2万円 390.5万円 553.7万円 717.0万円
私立大学理系 331.9万円 495.2万円 658.4万円 821.7万円

グラフにすると以下のとおりです。※但し、線形的なグラフなのでグラフにする意味があまりありませんでした。。。

支援後の教育資金の必要資金(国公立大学)

支援後の教育資金の必要資金(私立大学文系)

支援後の教育資金の必要資金(私立大学理系)

最後に

上記で掲載したほとんどの内容が以下の「高等教育の修学支援新制度 特設ページ(大学生・高校生・保護者向け)」のページの内容です。

学びたい気持ちを応援します 高等教育の修学支援新制度:文部科学省
https://www.mext.go.jp/kyufu/index.htm 

詳しくは、こちらでのご確認をお願いいたします。

高等教育の修学支援新制度の特設ページ

なお、この高等教育の修学支援新制度の財源は、消費税を財源として対応されています。令和2年度の予算額は4,882億円とのことです。
消費税について、昔の消費税が何も無かった時代や、3%の時代を知っている方だと、今の10%はちょっと高いと思いますが、このように未来に向けての学生の方の支援になることを考えると、受け入れて対応していけたらと思っています。
支援を受ける学生の方も、しっかり勉強を頑張ってほしいです。

一旦以上になります。

上記掲載内容は、以下のサイト等を出典とし弊サイトが作成したものになります。

学びたい気持ちを応援します 高等教育の修学支援新制度:文部科学省
https://www.mext.go.jp/kyufu/index.htm 

図表でみる教育(Education at a Glance)OECDインディケータ:文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/002/index01.htm 

教育費に関する調査結果|日本政策金融公庫
https://www.jfc.go.jp/n/findings/kyoiku_kekka_m_index.html 

しつこい勧誘等もなくフランクに利用できるため、保険見直しラボに相談を行うのもおススメです!
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【今日の一言中国語】
关于减肥、运动和时间吃饭和食物重要。(ダイエットについて、運動と食べる時間と食べる物が重要です。)

关于减肥:ダイエットについて
运动:運動
时间吃饭:食べる時間
食物:食べる物

実は2016年からダイエット・減量を始めていて肥満体質からかなり改善しており、今もなお継続中です。
やはり、ダイエット・減量は、運動と、食べる時間と、食べる物が重要です。
寝る前で、カロリー高いものを食べてしまうのはダメだと思います。。
一度も全くリバウンドをしていないので、何を取り組んでいるかの紹介もできたらと思います!

では、みなさまのほけんライフがじゅうじつしますように♪

Thank you for reading through.
See you next time!

如果错了、请告诉我!(間違っていたら、教えてください!)那么,再见~(それでは、また~)

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