[保険などのマメ知識30]老後の備えについて⑤
こんにちは、saintseitaroです。
※いつも訪問していただいてありがとうございます!
前回は「老後の備えついて」のテーマで小規模企業共済についてを掲載しました。
今回は「確定拠出年金(主に個人型)」についてをテーマとしたいと思います。
その前に、前回の掲載内容をまだご覧いただけていない場合は、まずはこちら「老後の備えについて(小規模企業共済がよくわかる!)」から参照をお願いします!
それでは、いきます!
Contents
確定拠出年金とは
平成13年10月から開始され、企業型確定拠出年金として、おもに企業が従業員へ支給する退職金として取り入れたり、個人型確定拠出年金として、自営業の方などの老後資金の準備として活用されてきました。
日本の確定拠出年金は、アメリカの「内国歳入法」の401条(K)項の年金制度がモデルとなったため、「日本版401k」という名称で最初は広まったと思います。
※自分もシステム○ンジニアとして、直接はシステム開発に携わっていないのですが、401kの響きはとても馴染みがあります。
確定拠出年金は、名称で一体何なのかがわかりにくく、普及のための宣伝などもあまりされていないくて知名度が低いものだったと思いますが、平成28年の確定拠出年金法の一部改正により、平成29年1月1日から、ほぼすべての人が確定拠出年金を活用できるようになったことで、再注目されている状況と思います。
また、現在では個人型確定拠出年金に「iDeCo」の愛称が付けられており、親しみやすさがパワーアップしていると思います。
改正後の加入条件について
対象者ごとの加入条件における個人型への加入可否と、拠出限度額は以下のとおりです。
対象者 | 加入条件 | 個人型への加入可否 | 拠出限度額 | |
---|---|---|---|---|
国民年金の第1号被保険者の方 ※自営業者の方など | 国民年金保険料を納めている | もともと加入可能 | 月額:68,000円 年額:816,000円 |
|
国民年金保険料を納めていない | 加入できない | - | ||
公務員 | - | 2017年1月から加入可能 | 月額:12,000円 年額:144,000円 |
|
会社員 | 会社に企業型確定拠出年金がある | マッチング拠出がある | 加入できない | - |
マッチング拠出がない | 会社の企業年金規約が個人型DC加入を認めている場合、加入できる | 月額:20,000円 年額:240,000円 |
||
会社に企業型確定拠出年金がない | 他の企業年金はある | 2017年1月から加入可能 | 月額:12,000円 年額:144,000円 |
|
他の企業年金もない | もともと加入可能 | 月額:23,000円 年額:276,000円 |
||
国民年金の第3号被保険者の方 | - | 2017年1月から加入可能 | 月額:23,000円 年額:276,000円 |
これまでは自営業の方と勤務先に企業年金のない会社員だけが対象でしたが、今後は公務員、国民年金の第3号被保険者の方など、ほぼすべての方が対象となる改正だと思います。
国民年金の第1号被保険者の方について、国民年金基金も加入されている方は国民年金基金の掛金+iDeCoの確定拠出額との合算で、月額:68,000円(年額:816,000円)までとなります。
上記の「マッチング拠出」とは、企業型確定拠出年金は、原則企業が掛金を拠出する制度になりますが、社員の希望で自身の給与から掛金を拠出することです。
企業の掛金と社員の掛金をマッチングさせて拠出するため、そのように命名されていると思います。
マッチング拠出は、自身が務める会社の企業型確定拠出年金の規約で、マッチング拠出制度が導入されている必要があるため、上記表のようにマッチング拠出があるか、ないかの表記になっています。
上記の「他の企業年金」とは、確定給付企業年金、厚生年金基金、私学共済などを指します。
個人型(iDeCo)と企業型の主な違いについて
個人型(iDeCo)と企業型の主な違いについてを以下でまとめます。
個人型確定拠出年金(iDeCo) | 企業型確定拠出年金 | |
---|---|---|
加入 | 自分の意志で入る任意加入 | 会社が退職金制度として導入している場合に加入 |
掛金 | 自分が負担 | 会社が負担 ※マッチング拠出の掛金は社員 |
納付方法 | 自分の口座から振替 | 会社から納付 |
金融機関の選択 | 自分が選択 | 会社が選択 |
運用商品 | 自分が契約する金融機関で用意している商品から選ぶ | 会社が用意してくれている商品から選ぶ |
口座管理手数料 | 自分が負担 | 会社または社員が負担 ※規約によって異なる |
個人型(iDeCo)と企業型で大きく異なるのは、個人型(iDeCo)の場合は、掛金の負担や、口座管理手数料の負担をご自身で負担することだと思います。
口座管理手数料については、安い金融機関だと年額2,000円くらいで、高い金融機関だと年額8,000円くらいかかるところもあります。
また、投資信託の運用コスト(信託報酬)も掛かってくるため、このコストも安い金融機関を選ぶようにしないと、高い運用利回りでの運用が期待できなくなってしまいます。
個人型(iDeCo)の加入の検討の際は、「口座管理手数料の金額」と「信託報酬の安い金融商品を多数取り扱っているか」は重要確認事項としていただけたらと思います。
個人型(iDeCo)と企業型の加入者数について
個人型(iDeCo)と企業型の加入者数は平成29年6月30日時点で、以下の加入者数とのことです。
個人型(iDeCo):549,943人
企業型:約6,257千人
また、個人型(iDeCo)の加入者数の推移は以下のとおりです。
上記グラフは以下の「規約数等の推移」からお借りしました。
確定拠出年金制度|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/kyoshutsu/index.html
個人型(iDeCo)のメリットについて
個人型(iDeCo)としてのメリットは大きく3つあると思います。
①掛金に税金がかからない
これは前々回の国民年金基金や、前回の小規模企業共済でも掲載したメリットと同様で、とても大きなメリットだと思います。
詳細については、以下を参照していただけたらと思います。
・老後の備えについて(国民年金基金・付加年金がよくわかる!)
・老後の備えについて(小規模企業共済がよくわかる!)
企業型については、マッチング拠出の掛金が、税金がかからない対象となります。
②運用収益も税金がかからない
通常の金融商品で得た利益については、利益の20.315%を税金として徴収されます。
パーセンテージの内訳は以下のとおりです。
所得税:15%
住民税:5%
復興特別所得税:0.315%
それが個人型(iDeCo)だと、どれだけ運用収益がプラスになっても税金がかかりません。
通常の金融商品と、個人型(iDeCo)で、同じ運用利回りで運用できた場合は、運用収益に税金がかからない分、個人型(iDeCo)のほうがより大きな収益が得られることになります。
長期で運用することを考えると、尚更です。
企業型についても、運用収益に税金がかからないのは同様です。
③受け取り時も税制優遇がある
加入者の方が60歳以上になった場合は、積立てた金額を受け取ることができます。(※60歳で受け取るためには加入期間が10年以上の場合に限られます。)
受け取り方法は、一括で受け取ることも、分割で受け取ることもできます。
一括で受け取りの場合は、退職所得扱いで課税されます。
分割で受け取りの場合は、公的年金等の雑所得扱いで課税されます。
前回の「小規模企業共済」での掲載のとおり、ある程度の金額でないと課税対象とならないため、課税対象とならずに受け取れるケースは多いと思います。
詳細については、以下を参照していただけたらと思います。
・老後の備えについて(小規模企業共済がよくわかる!)
企業型についても同様に、上記の税制優遇のとおりとなります。
個人型(iDeCo)のデメリットについて
個人型(iDeCo)としてのデメリットについても、大きくは3つあると思います。
①60歳まで受け取れない
最短でも60歳まで受け取れないため、その後、お子さんの教育資金や、マイホームの購入のための資金が足りなくなった場合でも個人型(iDeCo)に積立てたお金を60歳前に引き出すことができません。
そのため、若いうちに掛金を高く設定しすぎてしまわないことが重要と思います。
②加入時に支払う加入手数料や毎月で支払う口座管理手数料がかかる
加入時に支払う加入手数料や毎月で支払う口座管理手数料について、企業型の場合は、会社が負担するケースもありますが、個人型(iDeCo)の場合はご自身で負担する必要があります。
上記でも記載したとおり、最初の加入時に、口座管理手数料や信託報酬が割安で、商品数のラインアップが多い金融機関を選択することが重要と思います。
③元本割れする可能性がある。
元本保証のない投資信託で運用をした場合、ご自身の運用しだいでは、元本割れする可能性があります。
元本保証のある金融商品と元本保証のない金融商品との割合いや、分散投資によるリスクヘッジなど、上手に運用をしていく必要があると思います。
一旦以上になります。
次回も確定拠出年金についての続きを掲載していけたらと思います。
上記掲載内容は、以下のサイト等を出典とし弊サイトが作成したものになります。
公務員や専業主婦も「iDeCo(イデコ)」に入れるってホント?|たあんとnet
http://www.tantonet.jp/archives/810
確定拠出年金とは?個人型と企業型の違い|個人型確定拠出年金ナビ「iDeCo(イデコ)ナビ」
http://www.dcnenkin.jp/401k/
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【今日の一言中国語】
前回(上次)
私が中国語を勉強する理由について、(关于我学习中文的理由、)
日本で働く中国の方を尊敬しているためです。(因为我尊敬在日本工作的中国人。)
今回(这次)
職業によると思いますが、(我觉得根据职业、)
外国で働く日本人は少ないと思います。(觉得在外国工作的日本人很少。)
外国で働くことについて、(关于在外国工作、)
とても大変だと思いますが、そう思う人が少ないと思います。(虽然我觉得很辛苦,但是觉得这样想的人很少。)
日本で仕事をすることを選んでくれてありがとうございます。(谢谢你选择在日本工作。)
日本人としてうれしいです。(作为日本人我很高兴。)
次回に続く。(下回继续。)
FP技能検定2級の試験日:2017/9/10(日)まで、あと15日!
※あと2週間と1日になってしまいました。。勉強や試験対策が間に合っていないです。。とりあえずガンバらないと、、、
情報処理○術者試験(システム○ーキテクト)の試験日:2017/10/15(日)まで、あと50日!
※まずはFP技能検定2級が優先なので、こちらは放っておき中です。。。
では、みなさまのほけんライフがじゅうじつしますように♪
Thank you for reading through.
See you next time!