がんの治療における自己負担額がよくわかる!

2017/05/04  |

[保険などのマメ知識23]病気・事故のリスク(がんのリスク)について②
保険などのマメ知識! 今回は、がんの治療における自己負担額についてです!

こんにちは、saintseitaroです。

※いつも訪問していただいてありがとうございます!

前回は、がんについてや、がんの罹患率などを掲載しました。
今回は、がんの治療における自己負担額についてをテーマにしたいと思います。

その前に、前回の掲載内容をまだご覧いただけていない場合は、まずはこちら「がんのリスクについて(がんの統計データがよくわかる!)」から参照をお願いします!

それでは、いきます!

がんの治療における自己負担額はいくらか?

以下の厚生労働省の医療給付実態調査(平成26年度)にて、がんの治療費に関するデータを確認することができます。

最新結果一覧 政府統計の総合窓口 GL08020101
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020101.do?_toGL08020101_

詳細は、上記のページを見ていただきたいのですが、ざっくりと以下でまとめます。

入院におけるがんの治療費について

協会(一般) 組合健保 共済組合 国民健康保険 後期高齢者医療
1件当たり日数(日数) 11.61日 11.38日 11.77日 12.24日 14.02日
1日当たり診療費(円) 59,404円 64,230円 64,353円 54,801円 42,477円
1件当たり診療費(円) 689,376円 730,718円 757,635円 670,508円 595,443円

※1円未満の端数は切り上げています。

入院外におけるがんの治療費について

協会(一般) 組合健保 共済組合 国民健康保険 後期高齢者医療
1件当たり日数(日数) 1.60日 1.60日 1.62日 1.67日 1.67日
1日当たり診療費(円) 29,364円 30,657円 32,216円 29,663円 23,232円
1件当たり診療費(円) 46,823円 49,112円 52,298円 49,594円 38,675円

※1円未満の端数は切り上げています。

上の表は「調査結果の概要」の資料内の以下のデータを、「(0201-0210)悪性新生物」で抜粋したものになります。

  • 表5 疾病分類(再掲,主要疾病)別,医療制度別,1件当たり日数(入院、入院外)
  • 表6 疾病分類(再掲,主要疾病)別,医療制度別,1日当たり診療費(入院、入院外)
  • 表7 疾病分類(再掲,主要疾病)別,医療制度別,1件当たり診療費(入院、入院外)

入院は、およそ12日~14日で医療費の総額としては59.6万円~75.8万円程度であることがわかります。小学校入学後から70歳までについては自己負担割合が3割負担のため、3割の金額としては約17.9万円~22.8万円です。

実際には高額療養費制度があるため、公的保険の範囲内での治療費に関しては、実質、月9万円程度が上限になります。入院が月をまたがる場合は、その分自己負担額が倍増する可能性があります。

次に、通院などの入院外の治療は1~2日であることがわかります。平成26年度の実績値になるため、ケースバイケースだとは思いますが、通院などの入院外の治療は退院後5年は継続するものと思います。

入院外の医療費の総額としては3.9万円~5.3万円程度であることがわかります。3割の金額としては約1.2万円~1.6万円です。

表のタイトルの協会(一般)、組合健保、共済組合、国民健康保険、後期高齢者医療は、保険者を指しており、ざっくり説明すると以下のとおりです。

  • 協会(一般):協会けんぽ(全国健康保険協会)に加入する会社の会社員の方
  • 組合健保:健康保険組合に加入する会社の会社員の方
  • 共済組合:公務員の方
  • 国民健康保険:自営業の方
  • 後期高齢者医療:75歳以上の方

なお、上記の調査結果資料については、平成26 年5 月から平成27 年4 月に審査決定されたレセプトを集計対象とし、過誤調整等が反映された各事業年報に基づく実績と異なっているそうです。

傷病ごとの治療における自己負担額について

厚生労働省の医療給付実態調査(平成26年度)の「統計表 第3表  疾病分類別、診療種類別、制度別、件数、日数(回数)、点数(金額)」を参照すると、傷病ごとの入院の平均日数、1日あたりの平均入院費用、1回の入院の平均入院費用が導出できます。
また、入院外の平均治療日数、1回あたりの平均費用、年度内の平均合計費用が導出できます。

簡単に以下にまとめます。

傷病ごとの入院の平均日数、1日あたりの平均入院費用、1回の入院の平均入院費用について

傷病名 平均入院日数 医療費総額 自己負担額の目安(3割負担の場合)
1日あたりの平均入院費用 1回の入院の平均入院費用 1日あたりの平均入院費用 1回の入院の平均入院費用
胃がん 12.6日 48,008円 604,666円 14,403円 181,400円
結腸がん 11.5日 52,027円 595,338円 15,609円 178,602円
直腸がん 12.7日 57,037円 723,340円 17,112円 217,002円
肝がん 11.8日 49,603円 584,182円 14,881円 175,255円
肺がん 13.2日 48,230円 634,908円 14,469円 190,473円
乳がん 9.8日 56,219円 547,546円 16,866円 164,264円
子宮がん 11.3日 53,291円 601,697円 15,988円 180,510円
悪性リンパ腫 17.0日 53,947円 915,443円 16,185円 274,633円
白血病 20.0日 72,889円 1,453,340円 21,867円 436,002円
その他のがん 13.1日 47,518円 618,289円 14,256円 185,487円

※1円未満の端数は切り上げています。

入院外の平均治療日数、1回あたりの平均費用、年度内の平均合計費用について

傷病名 平均入院日数 医療費総額 自己負担額の目安(3割負担の場合)
1日あたりの平均入院費用 1回の入院の平均入院費用 1日あたりの平均入院費用 1回の入院の平均入院費用
胃がん 1.7日 16,617円 26,895円 4,986円 8,069円
結腸がん 1.7日 26,396円 42,241円 7,919円 12,673円
直腸がん 1.8日 34,452円 58,784円 10,336円 17,636円
肝がん 1.9日 21,284円 39,924円 6,386円 11,978円
肺がん 1.7日 33,625円 56,404円 10,088円 16,922円
乳がん 1.8日 30,624円 52,720円 9,188円 15,816円
子宮がん 1.6日 15,875円 24,560円 4,763円 7,368円
悪性リンパ腫 1.7日 33,375円 56,217円 10,013円 16,866円
白血病 1.6日 52,392円 82,217円 15,718円 24,666円
その他のがん 1.7日 27,646円 45,182円 8,294円 13,555円

※1円未満の端数は切り上げています。

自己負担額の目安の金額が、9万円以上の場合は高額療養費制度により、実質の自己負担額が抑えられると思います。

以下で高額療養費制度についてを掲載していますので、こちらも参照していただけたらと思います。
・入院の確率・平均入院日数・高額療養費制度がよくわかる!
・高額療養費制度による自己負担軽減額がよくわかる!

万一、がんと診断された場合は、「限度額適用認定証」を取得しておき、医療機関への支払の際は、高額療養費制度の自己負担限度額の支払になるようにしたほうが良いと思います。
後で払い戻しがあるといっても、最大で3か月かかるものであるため、不要な出費は避けたほうが良いと思うためです。

「限度額適用認定証」の取得は、保険者機関に「健康保険限度額適用認定申請書」を提出する必要があります。
上記についての詳細は、以下のページの参照が良いと思います。

医療費が高額になりそうなとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3020/r151

がん治療にかかった実費はいくら?500人に聞いた医療費の相場について

がん治療にかかった実費について、以下のページもわかりやすいと思います。

【部位・ステージ別】がん治療にかかった実費はいくら?500人に聞いた医療費の相場
http://hokensc.jp/gan/chiryouhi-question.html

詳細は上記のページを見てほしいのですが、がんに罹患し、治療を終えた方500名にアンケートを行い、実際にかかった費用についてが掲載されています。

医療費の実費 割合
20万円未満 37.5%
20万円~50万円未満 32.6%
50万円~100万円未満 17.6%
100万円~150万円未満 5.6%
150万円~200万円未満 3.8%
200万円~250万円未満 0.9%
250万円~300万円未満 1.1%
300万円以上 0.9%

※高額療養費制度で払戻を受けた場合はその差引額で、民間のがん(医療)保険の給付金は含めない。

約7割が50万円以内に収まっており、100万円以上かかったという人は1割強という結果になっています。

がんのステージ(※1)により、治療費の乖離が大きいこと、退院後は、定期的に通院をする必要があり、抗がん剤治療の有無と治療の内容によって、治療費用が異なります。

医療費以外の費用についても、必要な費用がいろいろとあると思うため、『何にどれくらい備えるか? 保険で補う場合、月の保険料にいくらまでなら出費しても良いと判断するか?』についてを、考えてみても良いかと思いました。

※1:ざっくり説明ですと、ステージとは、がんがどれくらい進行しているのかという進行度合を指すものです。I→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳとあり、ステージⅣが最も進行している状態となります。

最後に

前回、生活習慣の改善で、がんの危険因子を減らすことができると掲載しました。

がんを発症した場合、完治させるためには、早期発見、早期治療が最大のポイントだと聞きますが、がんは初期の自覚症状がないものが多く、発見が遅れることが多々あるとも聞きます。

自分は健康だと思っている場合でも、定期的に健康診断とがん検診(※2)を受信するのが重要だと思います。

※2:健康診断だけでは、初期のがんは発見できない場合があるとのことのため、特に40歳以降の方についてはがん検診も受信することを検討してみては、と思います。

一旦以上になります。

しつこい勧誘等もなくフランクに利用できるため、保険見直しラボに相談を行うのもおススメです!
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【今日の一言中国語】
皆さん、健康診断を受けましょう!(大家、接受健康检查吧!

「FP技能検定」の試験日:2017/5/28(日)まで、あと24日!
1か月を切ったため、しっかり頑張りたいと思います。

では、みなさまのほけんライフがじゅうじつしますように♪

Thank you for reading through.
See you next time!

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